Canard=Embellir
禁呪に守られた命
基本設定
- 名前
- カナード=アンベリール
- 種族
- 人間
- 職業
- 舞台俳優・刑事
- レベル
- Lv25
- 性別
- 男
- 身長/体重
- 182cm / 65kg
- 一人称
- 私/僕
- 誕生日
- 5月7日
- 年齢
- 24才
- 通り名
- --
- 属性
- 善人
- 出身地
- ベルドラ共和国
- 現在いる場所
- ベルドラ共和国
- 家族構成
- 好き
- 絵を描くこと、猫、喫茶店、フィナンシェ
- 嫌い/苦手
- 握手、接触、スキンシップ
- 趣味
- 芸術鑑賞、昼寝
- 特技
- 演技、歌唱、(生命力吸収)
- ストーリー
-
魔術師の家系でありながら芸術を愛し、魔術の道を捨て画家になった男がいた。
素朴に暮らしていた彼は、真紅の髪を持つ美しい娘に一目惚れした。娘は舞台女優を夢見ていたが、体が弱く、その夢も叶わぬものと諦めていた。不憫に思った画家は彼女の絵を何枚も何枚も描き、多くの人に彼女の存在を知ってもらおうと沢山の美術展へと出展した。
画家が描く彼女の姿は、現実では叶わぬ、華々しくステージに立つ真紅の髪の女優姿だった。
そして描くにつれ募る想いを抑えきれず画家は娘に愛を告げる。娘は喜び、それに応え、やがて二人は結ばれた。
静かながらに幸せな時間の中、やがて娘の中にひとつの命を授かったが、体の弱い彼女には子を生む力などない。どっちみち長くはない、だからせめてと彼女は命と引き換えに子を産んだ。彼女が残した愛の結晶を大事にと誓った画家だったが、息子はなんと彼女と同じ病、しかもより深刻な状態にまで侵されていると医師に宣告される。
彼女の分も愛そうと誓った途端にそれも許されないのか──絶望した画家に、その時悪魔が囁いた。
『元気な奴が憎いだろう? ならば皆から少しずつ命をわけてもらったらどうだ? 皆こんなにも元気なんだ。ほんの少しくらい分けてもらっても平気さ。その少しがつのれば、息子の一生分くらいはなんとかなるだろう?』
それから画家は新たに真紅の女優の肖像を描いた。これまでの中で一番美しい表情の肖像が出来た。
そしてその肖像に呪いの魔術をかけた。それは見た者の生命力を僅かに吸収し、愛する息子へと注ぐ禁呪。
してはいけないことだとはわかっていたが、それでも──画家は、それをとある美術館へと贈った。その美しさからすぐに評判の高い名画となった。
数年後。一年しか生きられないと思われていた息子は今も生きている。魔術は成功したのだろう。
そして何も知らずに成長した息子カナードは、やがて母と同じ道、舞台俳優を目指した。
しかしある日、画家である父が突然倒れ、そのまま帰らぬ人となった。その後に父の手記を見つけたカナードは、そこに記された魔術研究の記録から、自身に施された禁呪の存在を知る。
父が残した術式の記録や魔力の痕跡を読み解く中で、それが母の肖像画を媒介とした生命吸収の禁呪であること、そして自身の命がその術によって繋がれていることを理解した。
自分の命は、知らず誰かの命を奪って生きていたことを知ったカナードは、どうすべきか考えた。
この広い世界に散らばる、母を描いた数多くの肖像の中から禁呪の施された絵画を探し出し、術を解いて蓄積された生命力を解放する。それは同時に、自身の命を終わらせることになるとカナードは考えていた。本来ならば、今こうして生きているはずのない体だったからだ。
このまま何も知らなかった事にし、この状況に甘んじることも出来る。しかしそれでは優しかった父を、悲しみに囚われた禁呪使いにしてしまうことになる。そして一方で、そうまでして長らえさせたこの命を無駄にするわけにもいかない。
カナードは、母の為、生きた証として母の夢だった舞台俳優として名を残し、同時に父の名誉の為、人知れず呪いを解き全うすることが己の使命と信じ、父が生み出したその呪いの絵画を探す覚悟を決めた。
そこで出会った「悪魔のついた絵画」を狙う怪盗とそれを追う組織の存在を知る。父の絵に関する情報を得られるのではと怪盗一味を追う組織へ所属することに。
現在、劇団アルガーネにて舞台俳優業と同時に怪盗一味を追う刑事としての活動を行っている。
生きたいという願いを胸の奥に隠しながら、俳優としての笑顔で今日も舞台に立っている。
結社≪蜘蛛の巣≫
ボスはマティーニ=デュボネ。
活動内容は情報収集、悪魔つき美術品の回収、窃盗の阻止、盗品奪回、そして悪魔を祓った上で持ち主に返す等。
同じく悪魔付きの作品を狙いつつ、そのまま美術品を奪う怪盗≪闇揚羽≫との対立を続ける。
結社所属の目的
禁呪の施された絵画は複数存在し、個人で全てを探し出すには限界があった。その過程で≪蜘蛛の巣≫の情報網を知り、自身の知識や能力を提供する代わりに、絵画に関する情報を共有してもらう協力関係を結んだ。
一方で、≪蜘蛛の巣≫が追う悪魔憑きの作品については、悪魔そのものへの対処が目的であり、カナードの禁呪とは別の問題である。必要に応じて情報共有や連携を行う程度で、悪魔への対処は主にマティーニが担っている。
カナードは正義感から事件解決に協力することもあるが、彼にとって最も重要なのは、父が残した禁呪を終わらせるための絵画探しである。
性格
基本的な性格
素なのか演技なのか、常に微笑みを絶やさず余裕の態度。つかみどころがなく思わせぶり。紳士的だが秘密主義のためどこか胡散臭く、また時折悟ったような顔も見せる。
物事に動じず冷静で、年齢の割に達観している。
見た目と振る舞いから胡散臭い雰囲気はあるものの、中身は非常に献身的で清廉。物事を深く考えすぎるほど真面目で慎重。不安や迷いを表に出すことは少ないが、内側では常に正しくありたいと考え、必要以上に思い詰めてしまうこともある。やや演技がかったゆっくり丁寧な口調。
価値観
長く生きることよりも、どう生きたかを大切にし、たとえ一瞬でも人の心に残る時間には大きな価値があると信じている。そして、そんな一瞬を一人でも多くの人へ届けたいと願っている。
一方で、自身の命を「自分だけのもの」とは考えられずにいる。父が残した愛情と罪、そして知らず多くの人から受け取ってしまった命であることを知るからこそ、それをどう扱うべきか迷い続けている。
対人傾向
人との関わりを避けているわけではないが、相手を思いやり過度な期待や依存を生まないよう、親しくなっても一定の距離を保とうとする。
恋愛傾向
父母から受け取った愛や夢、周囲から向けられる信頼や応援によって、すでに十分な愛情を得ていると感じているため、誰か一人から愛を得るよりも、今ある縁や与えられた役割を大切にしたいと考えている。
他のキャラから見たカナード
外見
真紅の髪、橙の瞳。緩いクセ毛のショートヘア。血色の悪い白い肌。整ってはいるが儚げな顔立ち。長身で細身、整ったスタイル。
プライベートではシンプルかつ清潔感のあるきれいめのファッションをしている。
装備品
- 拳銃
基本的に牽制や誘導用。 - 手袋
手袋コートの他、コート、インナーには魔力が施されており、触れても禁呪による生命吸収はされないよう魔力のバリアのような効果がある。
シャンディルのエニフィニア魔法雑貨店に依頼。 - ルーペ
僅かな魔力も拡大して見えるようになるもの。 - 身分証明用手帳
結社≪蜘蛛の巣≫の刑事であることを証明するもの。
性能利き手: 左適性属性: 月
能力・素質
魔術師の家系に生まれた影響から魔力量は高く、魔力の痕跡や術式の特徴から、残された魔法の性質や込められた意図を読み解くことを得意とする。一方で、魔術によって力を得ること自体への関心は薄く、戦闘や日常で積極的に魔法を扱うことは少ない。
記憶力と観察力に優れ、人の仕草や声色、表情の変化から心理を読み取ることを得意とする。舞台俳優として培った演技力や表現力を活かし、状況に応じた振る舞いや判断にも長けている。
特異体質として、人との接触を介し生命力を僅かに吸収してしまう。禁呪と結びついた体質によるもので、現在は対策を施した衣服や手袋によって他者への影響を防いでいる。身体能力や体力は高くなく、長期戦や肉体的な消耗を伴う行動は不得意。
戦闘
戦闘能力は高くなく、正面からの力押しは不得意。相手の行動や心理を読み、状況や環境を利用して立ち回る頭脳型。
必要に応じて拳銃を扱うが、制圧よりも牽制や援護、相手を追い詰めるための手段として使用する。
関係者
マティーニ、バルザック、シルヴィオ、エリヤヤ、アオギリ、ツヴェルフ、ダレン、八王(ヤオウ)、フィデリオが組織の仲間。
ヒルデガルドは父の代からの知人で、事情を知る数少ない相手。
リンチェが同じ劇団の仲間。
キッサは可愛がっていた友人。
素直で好奇心旺盛な性格もまた癒され、こっそり彼の絵も描かせてもらっていた。彼の描く絵も好き。今はロッドバイル美術館に訪れた際も会えないので少し寂しく思っている。
ツヴェルフは友人で、事情を知る相手。
アザレアの憧れの対象。
ミモザは役者としての同志であり友人。
ミーガーは画家としての知り合い。
マールに魔法の衣類を作成してもらった。
アイリーンが重度のファン。
エリーがファン。
レコチカから時々絵のモデルを頼まれている。
家族・血縁者
父:元魔術師の画家
カナードに深い愛情を注いでいたが、息子の命を救うため禁呪に手を出すことになる。結果としてカナードの命を繋ぐことには成功したが、それは多くの命を少しずつ奪う禁忌の魔術として人知れず世に出回ることとなった。そして自身の命をも、カナードに渡す形となる事を知りつつ親子のスキンシップを欠かすことなく行い、結果寿命が尽き倒れる事となった。
母:スカーレット=アンベリール
父の描いた肖像の中では、夢だった舞台に立つ姿として残されている。
母の肖像画は数多く残されており、その中には父が禁呪を施したものも存在する。
ロッドバイル王立美術館にもスカーレットの肖像画が所蔵されているが、禁呪が施されたものではない。
祖父母:
父方の祖父母。父が魔術師の家系を離れたことで疎遠となっており、カナードとは互いの存在を知らないままとなっている。
白猫の≪ベル≫(使い魔)
元はロッドバイル美術館で飼っていた猫だったが引き取って家族として迎えた。性格は勝気なデレ幼女。
カナードに懐いていて嫁気取りで、ヒルダとボス以外に彼に近付く女性に対し威嚇する。
詳細設定
禁呪について
術式を施した絵画と対象であるカナードをリンクさせることで、絵画を目にした人々から少しずつ生命力を吸収し、その力をカナードへ送り続ける仕組みとなっている。
絵画一枚あたりの生命力の吸収量は極めて微量であり、個人から失われる量はごく僅かで、自覚できるような影響はほとんどない。長期間にわたり鑑賞を続けた場合でも、寿命への影響は誤差の範囲に収まる程度である。
禁呪の施された肖像画は複数存在し、それぞれが独立して生命力を集めているため、現在もカナード本人の知らない場所で生命力の供給が続いている。
禁呪を解除した場合、吸収された生命力のうち持ち主が存命であるものは還元されるが、既に死亡した者の生命力は戻らない。
生命吸収の対象
生命力は術式によって対象へ適した形へ換算されるため、どの種族から吸収した場合でもカナードが得られる延命効果は同一。一方、吸収される量は種族ごとの生命体系に応じて換算されるため、長寿種ほど実際に失われる寿命は長くなる。
なお、術式の対象は人型知的種族に限られ、動物や植物など異なる生命体系を持つ存在は対象外となる。
体質について
直接接触による吸収は、絵画を媒介とした吸収よりも強く作用する。
現在は対策を施した衣服や手袋を身につけ、他者への影響を防いでいる。
現在の命について
スカーレットを失った後、残された息子までも失うことを恐れた父は、生命吸収の禁呪を生み出した。その際、禁呪の影響によってカナード自身も生命力を吸収してしまう性質を持つことを理解していたが、それを受け入れ、幼い息子に寄り添い続けた。
絵画を媒介とした生命力の供給が安定するまでの間、父は日々の触れ合いを通じて自らの生命力を分け与え、失われた息子の命を支えていた。その後、禁呪の施された肖像画が増え、生命力の供給が確立したことで、カナードの命は現在まで維持されている。
カナード自身も、己の命が他者の生命によって支えられていること、そして父が禁呪によって多くの犠牲を生んだことを理解している。しかし、父が直接分け与えた生命力が、現在のカナードの命として残されていることまでは知らない。
そのためカナードは、禁呪を解除すれば、それによって繋ぎ止められた命もすべて失われ、自身の存在も終わると考えている。
実際には、すでに失われた生命や、父から与えられた生命は禁呪解除によって消えることはなく、解除後も一定の時間を生きることができる。
小ネタ
- 劇団では髪色や顔つきから、悪役を演じることが多い
- 動物には触れられるため、ねこだいすき
- 弱冠、方向音痴の気がある
未来軸 / if
エピソード
誰かの優しい気持ちや応援の気持ちを受け取った時などに、自分が誰かの希望や生きがいになり得ている事を実感することにより、安易に散らしてはいけないと、生きたい気持ちが強くなっていった。
引き続き絵画を回収はするものの、身に施された禁呪を解きつつも生き続ける道がないかを探すこととなる。
その後も俳優と刑事の二足の草鞋を続けている。
その他
イメージ関連
- イメージCV:小野大輔

アオギリ