ラブに関する25の質問[片想い編] – アシェリーナ→セイブレム

バルドル
黄の司祭
アシェリーナ
あら、紅の参謀さんに呼び止められるなんて珍しい……まさか、巷で色々と根掘り葉掘り聞かれると噂の謎の……
バルドル
わかっているのならば話は早い。すまんな。さあ受け取るがいい
(質問者に回答者の片思い相手の名前を書いた紙が手渡される)

ではまず、あなたのプロフィールをどうぞ。

バルドル
さあまずは簡単な自己紹介だ
アシェリーナ
アシェリーナよ。リヴァイレッド黄騎士団従軍司祭をしてるわ

今回はこの方(メモを見せ)についての質問をさせていただきます。差し障り無ければ相手の方のお名前、性別、年齢など暴露しちゃってください。

バルドル
ではお相手について簡単にご紹介頂こう。ルールとして基本的にはノーコメントは無しだがよいか
アシェリーナ
……そうね。わかったわ。お相手の名は、セイブレム・ロアードさん。二十八歳になるのかしら。黄騎士団所属よ
バルドル
ん? セイブレム殿といえば…………確か、婚約者が
アシェリーナ
その通りですが何か
バルドル
……いや………………なんか、すまん……なんだ、正直やりにくいんだが続けるしかないのか

お二人の身長差、年齢差は?

バルドル
さて、質問だが、二人の身長差・年齢差は…………確か4~5歳差で、身長差は20cmと少し程か
アシェリーナ
あら、参謀さん自身が答えちゃったわね。色んなデータが頭に入っているのかしら

相手の方とあなたは今現在どのような関係ですか?

バルドル
お前達は現在どのような間柄なのだ? ……まさかとは思うが、不貞等……
アシェリーナ
そんなわけないでしょ。あの人を愚弄するつもりならねじ切るわよ。ただの団員同士よ。それ以上にはなる筈ないでしょう
バルドル
怒るな。ねじ切るのは止めたまえ。確認しただけだ

お二人の出会いは?その時期、場所、シチュエーションを思い出してください。

バルドル
では二人の出会い等お聞かせ頂こうか
アシェリーナ
知り合った時には、もう既にご婚約されていたのよね。……入団するよりちょっと前、図書館であの人を見かけるようになったの。すごく素敵で、私、ずっと目で追ってた。だから知ってたのよ恋人がいる事は。でもそれだけよ。間に割って入ってやろうとか、そんなつもりなんて全くないの
バルドル
聞いているだけで胃が痛くなってくるな
アシェリーナ
そうそう、黄騎士団……勤務先が同じになったのは全くの偶然。でもそれが駄目だったのかもしれないわね

あなたが相手の方のことを意識するようになったのはいつ頃ですか?

バルドル
ということは、本格的に相手を意識し出した時期というのは、入団してからという事で構わないか
アシェリーナ
そうね……ねえ、ズルいと思わない? 親しくなればなる程に惹かれていく……そうでなければ、図書館でよく見かけるだけの理想的なカップルとしてただ憧れていられたのに

最初に比べて、お二人の関係は近くなったと思いますか?

バルドル
つまり、二人の関係というか、間柄は以前に比べると近くなった、と言えるだろうか
アシェリーナ
ええ、最初は全くの他人。むしろ私の存在なんて知られてなかったと思うわ。だけど私が入団した事によって、赤の他人から仲間になったの
バルドル
素直に『良かったじゃないか』と言えんところが、なんというか、難しいところだな
アシェリーナ
あら、もう少し気の聞いた言葉の一つでもかけてくれればいいのに

相手の方にあなたの気持ちを伝えたことはありますか?

バルドル
気持ちを伝えた事はあるのだろうか?
アシェリーナ
あるわけないでしょ。隠せてるかどうかは、わからないけど……ううん、隠せてないと困るわ……

[ない]これから思いを告げる予定はありますか?

バルドル
今後も伝える気は
アシェリーナ
ありません

相手の方の好きなところを語ってください。

バルドル
さて、この流れで聞くのもなかなかキツいものがあるのだが、相手のどこに惹かれたのだろうか?
アシェリーナ
わからないわ……でも、入団してからお話しするようになって、その……笑い方が、すごく好きになってしまったの。それから言動一つ一つに感じられる知性もすごく惹かれたし、それでいて決して傲慢にならない謙虚さ、だけどそれに留まらない内から滲み出た自信もすごく輝いて見えた。実際に実力もすごいのよ。騎士としての品位や振る舞いも完璧で、周囲への気遣いも細やかで、私がこれまで接してきた誰よりも大人で余裕があって、それなのにお茶目なところもあるの。完璧すぎると遠い存在である筈なのに、そういったところがあるから親しみやすくて話しやすいの。それに──
バルドル
もういい
アシェリーナ
……そう。忍耐力が足りないんじゃないかしら?

では、嫌いなところは?

バルドル
……次だ。では嫌いなところは
アシェリーナ
優しいところよ
アシェリーナ
……そ、そうか

もしもあなたの親友(ありえなければ親しい人)が、同じ相手を好きになったらあなたはどうしますか?

バルドル
では、例えばの話ではあるが。親しい友人が、同じ相手を好きになったと。そういう場合はどうする?
アシェリーナ
シレットなら、セイブレムさんとは普通に仲がいいけど。そういう方面でもないしね。もしも異性としてなんて言い出したら、全力で止めるわ
バルドル
もしもその友人が『婚約者から奪ってみせる』とでも言い出したならどうする?
アシェリーナ
ありえないけど。その時は目を覚まさせなくちゃね。あの人も友人も、どちらも大切だから

もしも今、あなた好みの全く別の人から求愛されたら、あなたはどうしますか?

バルドル
さて、ならばもしも全く別の、しかしとても自分好みの男から言い寄られたとしたらどうする?
アシェリーナ
受け入れると思うわ
バルドル
結構あっさりしているのだな
アシェリーナ
ら、想い続ける方がいいかしら? 想い続ける事で、一体誰が幸せになれるというのかしらね
バルドル
いや、わかっているし、最善の選択だとは思うが、意外だと思ってな
アシェリーナ
まあ正直、暫くは比べるでしょうね。表には出さないでしょうけど、心の中で。私は嫌な女だから

相手の方にとってあなたはどのような存在と思いますか?

バルドル
相手にとってお前はどのような存在だと思う?
アシェリーナ
ただの、黄騎士団の仲間ね。特別親しいわけでもないから、それ以外はないでしょうね

では、どのように思われたいですか?

バルドル
……では、どのように思われたいだろうか?
アシェリーナ
特にないわ
バルドル
相手に婚約者がいないと仮定した時も同じ事が言えるだろうか?
アシェリーナ
ところがね、私が恋人にと言われたら、何だか違う気がするのよ。あの人の隣にいるべき人は私ではないの。あの人からあの暖かい眼差しを引き出せるのは、世界でただ一人だけ。もし婚約していない状態だったとしても、それはまだ出会ってないだけなのよ、きっと

その方にはすでに想っている相手はいますか?

バルドル
「その方にはすでに想っている相手はいますか?」
アシェリーナ
今更な質問ねえ……婚約者のお方ね。同性の私から見ても本当に素敵な女性。ラフィナさんという名の、司書をしている方ね。とても穏やかな方よ

普段あなたは、相手の方にどういった態度で接していますか?

バルドル
さて、……君は、普段はお相手に対しどのように接しているのだ?
アシェリーナ
別に、普通よ。普通のつもりだけど
バルドル
ふむ、情報によると……表情等から『割と垂れながし』らしいと聞いたが
アシェリーナ
!? そ、そんなわけないわ、そんなはずないでしょう!? 垂れ流しとか、困るじゃない……!

そしてそんな自分のことをどう感じますか?

バルドル
実際どうなのかは、私は見てないので知らんが。そうだとしたら、そんな自分をどう思う?
アシェリーナ
バカだと思うわ……司祭は常に冷静で、何事にも心乱してはいけないのに。修行が足りないわね……でも、垂れ流しとか……冗談よね?
バルドル
さあ。私は情報を読み上げただけに過ぎんからな

では、相手の方はあなたにどういう態度で接してくれていますか?

バルドル
さて、ではそんな相手方はどのような態度で接しているのだろうか
アシェリーナ
そ、それも普通よ。特別何か違うってことがあるわけないでしょ
バルドル
そうか。……何もかも気付いていて、それを承知の上で、あえて何もないように振る舞う。そう言う事が出来る人だとは思うがな
アシェリーナ
……何よそれ。私自身は隠せていると思っている気持ちは、やはりとっくに気付かれているとでも言いたいの?
バルドル
そうはいってないが。可能性のうちの一つを述べたまでだ
アシェリーナ
冗談でしょ? もう、そんな事言われたら次からどんな顔して接したらいいって言うのよ……呪ってやる……!
バルドル
呪うのはやめたまえ

不安や悩みはありますか?いっそここでぶちまけちゃってください。

バルドル
不安や悩みはあるか?
アシェリーナ
不安や悩みなんてとうの昔に捨てたわ! と言いたいところだったけど、今の話を聞いてそこはちょっと不安になってきたわね。私、気持ちを隠せていないの……?
バルドル
悩んでも仕方あるまい。態度を改める事だな

どんな時に幸せを感じますか?また、切なくなる時は?

バルドル
では、どのような時に幸せを感じ、どのような時に切なくなるだろうか
アシェリーナ
幸せな時は……朝の挨拶の時ね。切なくなる時は、そうねえ……あの人、すごく婚約者さんの事を大切にされているのよね。それがふとした時に嫌という程伝わってくる。そんな時、本当に単純に羨ましいって思うわ
バルドル
君も同じ団の仲間として大切に思われていると思うが
アシェリーナ
ええ、まあ、そうね

この先あなたと相手の方が恋人同士になる余地はあると思いますか?

バルドル
さて、これも聞くまいかと思ったが聞こうか。「この先、君と彼が恋人同士になる余地はあると思うか?」
アシェリーナ
聞くまいと思ったままでいてくれた方が時間の無駄にならなかったわね
バルドル
そうは言うが、人生はどう転ぶか分からんぞ?
アシェリーナ
そんな奇跡を私に望まれてもどうにもならないわよ……万が一に何かしらの混乱が起きて私と結ばれたとして、それではもうセイブレムさんとラフィナさんの幸せな姿が見られないという事では? そんなの私喜べない。私望んでいないわ
バルドル
そうか

相手の方に一つだけお願い事ができるとします。あなたは何を言いますか?

バルドル
では、彼に一つだけ願い事が出来るとするなら、君は何を伝えるだろうか?
アシェリーナ
定番の『幸せになって下さい』と、でも言うと思った?
バルドル
正直、思った
アシェリーナ
まあ、皆の幸せを願うのは当然の事だから。そうね、私個人があの人にお願いかあ……何がいいかしら。あ、そうだわ。お菓子作りのコツを教えてほしいわね。私、正直お菓子作りは得意なのよ。でもあの人には敵わないの……! 一体、どうすればあんなにサックリしつつもふわっとしていてくどくない甘さとほろ苦さのハーモニーを奏でながらも装飾にも一切の手を抜かない完璧なお菓子が出来るのかしら
バルドル
なんだ、菓子作りとは……拍子抜けするな
アシェリーナ
なんだって何よ。お菓子作りをなめないで! お菓子作りの奥深さを理解しないで適当に『なんだ』などと言い捨てるなんて、参謀が聞いて呆れるわね! こっちは本気なのよ!
バルドル
な、何故キレる…!? 沸点が全く分からん! だがなんか私が悪かったすまない! まったく、落ち着きなさい

私(質問者)が相手の方だと思ってなにか言ってみてください。

バルドル
さて、最後の質問だが……この私をお相手だと思い何か言ってみたまえ
アシェリーナ
何よそれ。あなたを、セイブレムさんだと思って? 無茶言うわね
バルドル
いいから。はい、さあ
アシェリーナ
えぇー……ハァ……無理、だって全然違う……コレジャナイ……
バルドル
心底嫌そうにするな。地味に傷つくだろ
アシェリーナ
はあ、じゃあ……お仕事ガンバッテクダサイ
バルドル
棒読み止めんか
アシェリーナ
だって……ハァ……
バルドル
ため息止めろ

ありがとうございました。感想を一言どうぞ。

バルドル
じゃあ最後に一言なにかあれば
アシェリーナ
そうね。私のこの気持ちに相応しい『恋』以外の言葉があるんですってね。たしか……『推し』……?
バルドル
!?

質問配布元: ラブに関する25の質問 - 子羊王国